常識の哲学

−現実を生きるためのまじめに考えるヒント−



データ


作者名 作品の分類 ページ数
木梨哲朗 哲学 184

書籍サイズ ISBN 定価(税込・円)
四六判 978-4-901351-92-8 1,980




概要
私は永年哲学を学んできましたが、哲学が人々の生活に浸透していないことを憂えております。若い人々は、情報化社会のもとで育ち、豊富な知識を持っているにも関わらず、実生活や人生について、考える基礎的な力を欠いていることが多いように思われます。若い人々が人生の重要な時期において、不必要に悩んだり苦しんだりしているのを見るたびに、哲学の大衆化が必要であることを痛感しています。

多くの哲学書は、哲学が、人生において大切なものであると主張しながら、何が正しいかについては、あいまいな答えしか与えていません。しかし、何が正しいかを抜きに、考えることが大切だと言われても、若者たちはどう考えてよいか戸惑うばかりでしょう。

この本は、いろいろな哲学的問題について、私の考えを述べるとともに、読者に自分自身の哲学を始めてもらうことをねらいとしています。この本を手がかりに傷つきやすい若者たちが、人生における様々な問題に対処するための、考える力や精神的な強さを養って欲しいと思っています。



目次
はじめに

◆第一章 存在について考える◆
哲学でどんなことを考えるのか?
「ある」とはどういうことか?
宿命はあるのか?
科学的世界観は決定論か?
世界はほんとに存在するのか?
物質は能動性をもっているのか?
本質がほんとで現象はうそか?
因果関係とはどういうことか?
必然と偶然・自由はどういう関係か?

◆第二章 人間と社会を考える◆
人はなぜ死なねばならないか?
なぜ男と女があるのか?
社会は単なる人間の集まりか?
世界中は同じ時代を生きているのか?
もし歴史上の偉人がいなければどうなったか?
戦争やテロは防げないのか?
企業の社会的使命とは何か?
科学技術は環境問題の敵か?

◆第三章 宗教について考える◆
神は信じなければならないか?
神は存在するか?
神の存在と神という観念の存在
祈ることは宗教なのか?
宗教の優劣について?
神が侮辱されたら誰が傷つくのか?

◆第四章 人生と善悪を考える◆
何のために生きるのか?
利己主義は幸福をもたらすか?
人生は生きる価値があるか?
運・不運とはどういうことか?
善悪とはどういうことか?
人間の本性は善か悪か?
自己顕示欲をもつのは悪いことか?
バカにされたら怒るべきか?
どのように決断するか?

◆第五章 真理や認識について考える◆
科学的真理と哲学的真理は違うのか?
論理学とは何か?
絶対的真理はないのか?
科学は西洋思想なのか?
覚えても忘れれば進歩がないか?
なぜ人に訊ねるのか?
弁証法的論理とは何か?


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