物理お宅博士のスポーツ観戦記

‐ソルトレイクオリンピック2002‐




本書の内容は、スキー、ジャンプ、スケート、ボブスレーなどの 冬のスポーツを観戦して、ともすれば無視されがちな物理学的 観点から解説するというものである。多くの人にとっては、こういう 解説は非常に珍しく感じるはずである。なぜなら、日本のテレビ やマスコミの多くは科学音痴で、本来科学的原理や物理学 原理にしたがって動いているスポーツ選手の運動や業の理屈を 理解できないために、こういう見方にお目にかかったことがない からである。

みんなはこのオリンピックを見てこんな疑問を持ったことだろう。 モーグルの里谷選手がなぜ銅メダルを取ることに成功したのか?  スキージャンプの日本チームがなぜ敗退したのか? 原田選手や 船木選手はなぜヨーロッパの選手のように飛べなかったのか?  複合の荻原選手がなぜだめだったのか? スピードスケートの 堀井選手がなぜ失敗し、逆に清水選手がなぜ成功したのか?  フィギアスケートの日本選手がなぜ失敗したのか? カナダの スピードスケート選手が失敗し、なぜアメリカが成功し、オランダの 選手が復活したのか? ショートトラックの選手はなぜ転倒する のか? 日本のアルペンスキー選手はなぜこぶで飛ばされてしまう のか? なぜ日本のボブスレーはスピードが出ないのか?

僕は科学者の観点からこれらの疑問のほとんどに答えた。僕は それらの原因を科学的に分析ずみであり、全部解明している。 そして、僕はそれらを分かりやすく表現した。だから、ぜひ現役の 選手やコーチ、また冬のスポーツに興味のある人々に読んで もらいたい。特に、堀井学選手や原田選手や船木選手や荻原 選手のような偉大なアスリートたちに読んでもらいたい。どうして 自分が昔は一度成功し、今はダメなのか、その理由を見つけて 欲しい。きっと何かのヒントをつかむことができるだろう。もちろん、 これからの若い選手たちにも読んでもらいたい。スポーツは自然 科学のもっとも素晴らしい教材である。だから、科学者にも読んで もらいたい。そしてできるならスポーツ科学に興味を持ってくれる 人々が増えることを僕は心から期待している。


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