日本弓道史料・第六巻




弓の道は極めて古く、弓矢をいわゆる道具として作り、そして使用したときから始まる。その長い歴史の間に、弓矢の製作、使用、方法、さらに射術・射法なども、時代の変遷と共に変化・改良が生じて、更にいろいろな流儀・流派が生まれた。そして、先輩から後輩へ、師匠から弟子へと伝承されて、今日の弓道があることは言うまでもない。

その歴史を振り返ってみれば、蓄積された伝統を感じるであろうし、実際に弓を引く者にとっても、こんな事もあったのかなどと知ることもあるだろうし、これから、自らの道を深く追求したり、広めようとする時、その指針ともなるであろうと考え、「日本弓道史料」第六巻(寛政年間から慶應年間、いわゆる江戸時代の後・末期)を纏めた。

伝統ある弓道を語るとき、どのような歴史を辿ってきたか。つまり、それがどのような過程、変遷を辿ってきたかをよく認識する必要もあるだろうし、弓道も、国技といわれる相撲以上に日本の歴史に関わってきた。一昨年は「国際弓道連盟」が設立され、昨年の四月に第一回の国際弓道大会が行われ、日本の弓道も国際化するにあたり、長い間に蓄積されてきた歴史・文化を知り、大切にしてながら、これからの弓道普及と発展、および研究につながれば幸いである。


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