日本弓道史料・第十巻




弓の道は極めて古く、弓矢をいわゆる道具として作り、そして狩りなどに使用したときから始まる。その長い歴史の間に、弓矢の製作、使用、方法、さらに射術・射法なども、時代の変遷と共に変化・改良され、いろいろな流儀・流派が生まれた。そして、師匠から弟子へ、先輩から後輩へと伝承されて、今日の弓道があることは言うまでもない。

その歴史を振り返ってみれば、蓄積された伝統を感じるであろうし、実際に弓を引く者にとっても、こんな事もあったのかなど驚きとか、懐かしむこともあるだろう。そして、これからも弓道を広めようとする時、また自らの道を深く追求する時などに、何らかの指針ともなるだろうと考えて、「日本弓道史料」第十巻(昭和三十六年〜四十五年)を纏めた。

「国際弓道連盟」が設立され、義務教育にも武道教科が取り入れられるようになったし、弓道も、国技といわれる相撲以上に日本の歴史に関わってきた。日本の弓道も国際化するにあたり、どのような歴史を辿ってきたか知らずして、伝統ある弓道を語る事は出来ない。その長い間に蓄積されてきた歴史・文化を知り、それを大切に伝えながら、これからの弓道の研究及び普及と発展に寄与されることを願ってやまない。


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