作者名 | 作品の分類 | ページ数 |
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西元教善 | 数学 | 158 |
ISBN | 書籍サイズ | 定価(税込・円) |
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978-4-903447-75-9 | A5 | 1,650 |
概要 |
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本書は、数学T・Uについて、定期考査対策にも受験対策にも対応できるように構成した問題集です。 数学を学習するとき、誰しも「わかって、できる」ようになりたいと思うでしょう。そのために、解説は詳しく懇切丁寧に書いてあります。 この問題には、どういう知識や発想、考え方が必要であるか、さらには答案を作成する上でどんな注意をしていくべきかまで言及しています。 1回分の問題は定期考査としては90分、受験対策としては60分〜70分程度の時間で解くことを想定しています。全部で8回ありますが、これで数学T・Uがマスターできます。各回とも問題、解答、解説という構成になっています。また、本書は、参考書としても活用できます。 さて、数学が「わかる」とか「できる」とかには多様な意味があります。 たとえば、 @理由はよくわからないが、公式や定理、解法のパターンなどを記憶して解けること A公式や定理、解法のパターンなどを始め、数学的な内容・現象についてその根底にある理由がわかって解けること B自分ひとりではわかったり、できたりすることは困難であるが、解答、解説などを見て、論理−数学的にわかることができること Cわかったことを論理−数学的に記述できること、あるいは論理−数学的に記述しながら解けること などが考えられます。 みなさんは現在どの「わかる」「できる」なのでしょうか。 @?A?B?C?その他?… やはり、望ましいのはCの「わけがわかって、論理−数学的に記述できる」ことではないでしょうか。これが俗に言う「わかって、できる」ことではないかと思います。 本書はそれを大いに手助けするものです。しっかり活用してください。 |
著者コメント |
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広島大学理学部で数学を、同大学大学院教育学研究科で数学教育学を学び、その後、国立大学に100名程度合格する山口県内の進学校に20年以上勤務している。 その間に数学学習における「理解」研究と実践を行いつつ、生徒の数学力向上のために日々の授業の充実に邁進しているが、その成果を測るべき定期考査で出題した問題を中心にまとめて問題集として刊行することにした。というのも「わかる(理解)」と「できる(答案作成)」のノウハウを教えている生徒以外にも広く指南したいという思いがあるからである。 さて、多くの高校生が数学T・Uを学ぶこと、センター試験でも多くの受験生がいることを勘案して、数学T・Uについて、定期考査対策、さらには受験対策にも活用できる問題集として作成した。詳細な解答とその元となる考え方について、噛んで含めるような語り口で説明してあるので、参考書としても活用できると思う。 多色刷りの問題集・参考書が多い中、あえてモノトーンとした。大事なところは、自分でラインマーカー等を引いて、自分色の活用をしていただきたいと思うからである。 情報は少なすぎても、多すぎても効果的な活用はできない。ちょうどいい塩梅で、自らやってみようという気を起こさせる程度がよい。本書はそうなるようにしたつもりである。 |