裁判例に見る知的財産真贋判断



データ

著者・編者名 作品の分類 ページ数
高橋岳雄 法律 202

書籍サイズ 定価(税込) ISBN
A5 2,420 978-4-86420-228-2




概要
『開運!なんでも鑑定団』。長寿のテレビ番組である。番組では、鑑定額に加えて、「ほんもの」と「にせもの」の鑑定に至るプロセスも面白い。

では、テレビ番組ではなく、例えば絵画の真贋を裁判で確認してもらえるだろうか。原則的には「ノー」であり、「却下」される。「確認の利益がない」というのがその理由である。

しかし、裁判において、判決を導く前提として、対象物や証拠等の真贋が判断されることがある。本書は、最高裁判所が公表している裁判例を中心に、知的財産訴訟において証拠や対象物の真贋が争点なった事案や、知的財産訴訟ではない訴訟において絵画等の真贋が争点になった事案などについて、その真贋判断を『本書の焦点』に設定して紹介するものである。

本書では、「真贋」を広い意味で捉えており、真贋そのもの、真否、偽造・捏造・模倣の有無、類否等々を含んでいる。




目次
公正証書に係わる真贋(切餅事件)

11年間反論根拠とした製造記録の真贋(キッセイ事件)

「鶴マーク」類似の真贋(日本航空事件)

フィギュア著作の真贋(チョコエッグ事件)

CM制作の真贋(カルビー事件)

商標使用書証の真偽(「虚偽書証提出」事件)

契約書の印影・文字の真偽(JFEスチール事件)

出願明細書の真贋(捏造)(冒認出願事件)

権利譲渡証書偽造の真贋(二段の推定事件)

作曲の真贋(「記念樹」事件)

署名の真贋(偽造)(マイケル・ジャクソン事件)

著作権譲渡契約書の真贋(エイベックス事件)

バッグの真贋(プーマ・シャドウキャット事件)

並行輸入ポロシャツの真贋(ゴールドウイン事件)

サンダルの真贋(ホーキンス事件)

商標の真贋(類否)(KUmA事件)

シャンパンの真偽(ドンペリ並行輸入品事件)

ぬいぐるみの真贋(模倣)疑義(しまむら事件)

譲渡証書印影の真贋(特許を受ける権利確認事件)

パロディ商標の真贋(類否)(フランク三浦事件)

銅像の創作者の真贋(ジョン万次郎像事件)

発見された証拠品の真贋(こんにゃく事件)

贋作か? パロディか?(ホーリィ絵画贋作事件)

版画の余白署名の真贋(ピカソ事件)

掛け軸のスッキリしない真贋(売買契約の錯誤無効事件)

著名画家作品の真贋(お宝鑑定士事件)



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