作者名 | 作品の分類 | ページ数 |
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河村全明 | 小説 | 35 |
ISBN | 書籍サイズ | 定価(税込・円) |
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978-4-86420-004-2 | B6 | 1,100 |
概要 |
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時代を超えた核の標準は、責任を果たせずにいる。資本と相俟って、人間は核の傘下だ。国家は平等に平和を成し遂げた。資本の形態は、何も人間だけでなく、泥鰌にだってある。核の最愛が、一匹の泥鰌だからだ。鍋には泥鰌が煮えたぎり、儚いいのちである。そのいのちに最後の審判を下した。泥鰌が食べたい一心である。最後の晩餐に泥鰌鍋と行くか。死の床で泥鰌鍋を啜る。咽ぶ涙と嗚咽に溶け混じり、泥鰌は綺麗に平らげた。さあ、泥鰌を取りに行こう。トンボが泳いでいる。虫篭に勉強を入れて、我々は観察する側だ。かぶと虫が振り向いた。クワガタ虫だって、こちらを見ている。社会の実験は、何も核だけではない。自然に責任を果たそう。 アピール 結婚は何処にもない。人間にあるのは愚問だけだ。具体的に人間は数をいう。数値で人間を誤魔化し、人間の役目とする。しかし、それも反目でしか有り得ず、人間にある一種の差別である。人間のそしりだ。つまり、人間の味噌糟は治らず、人間の愚問に期待を馳せた。政治に期待を馳せたのだ。もはや、人間の色気など魂胆だ。失恋など生易しいものではない。 |