哀色に続く空




人酔い
決断した別れに
思い出がのしかかる
ため息を誤魔化すために
深呼吸してみた
涙を呑み込み空を見上げた
晴れ渡る青空はただそこにある
人波が僕の足跡をかき消す
人混みが僕を孤独にさせる
隠していた傷が痛みだすから
そっと胸に手を当てた
呼吸を整えなければ・・
寂しいけれど
今は独りでいたい
例えそれが辛いことであっても
現実と理想との帳尻を合わせなければ
僕は新たな一歩を歩み出せない


cafe time
現実に追われ
空想雲が吹き飛ばされる

気ままな時間は
そう長くは続かぬものだ

珈琲を楽しむ時間さえ
現実が背中をたたく

カップの底が見えてきた寂しさ

さてさて・・
またいつものように
僕はため息と共に席を立つ


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