Go Forward! KEITA

−重度障害者も大学生になれるんだ!−




今、生きていることは、奇跡だ。現在、日本福祉大学の学生である。今こうやって本を書いていることは『幸せ』以外の何ものでもない・・・。

20年前、色鮮やかで素敵な花の種が生まれた。僕は3つ上の兄(裕介)と両親と祖父母、6人家族の家庭で育った。元気ですくすく育つ種であった。しかしそこに落とし穴が・・・それは・・・。生後3ヶ月、1987年12月28日午前、自宅の居間で原因不明の窒息をした。助からないと医師に告げられたが、一命を取り留めた。

アメリカのドーマン法という訓練を10年間やった。それから家族や数え切れないボランティアさんに訓練を助けてもらったのである。外国人や日本人の宣教師にも助けてもらった。誕生日の時はケーキやクッキーを作ってもらった。これは訓練している時の唯一の楽しみだった。

とても頑固な子どもであった。一回言ったら譲らない。訓練を2時間やらずにずっと泣いていたこともあった。

そして今・・・電動車椅子に乗って元気に生活を送っている。

僕は、言語も不自由である。手も不自由である。でも、50音表や携帯電話やパソコンのメールを使って人とコミュニケーションを取っている。あとは、自分で電車を使って行きたいところへ思いのままに行っている。食事は、自分で食べることができないからみんなに手伝ってもらっている。

僕は、チャレンジャーだ。いつまでも。でも僕には、忘れてならない言葉がある。

すべての人にこの5文字を奉げたい。・・・ありがとう。

人は、理想を求めてしまう。僕もそうだ。でも本当は違うんだよね。生きていることが幸せ・・・。生きられない子どもも多くいる。ご飯さえ食べられない子どもも多くいる。学校に通えない子どもも。戦争をしている国もある。戦争をしても、いいことない。争いをしても、いいことない。だから僕は、みんなと笑顔で・・・。僕は、こう思う。



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