ちょうどまぶしい はるな/作 ここがどこかわからなくなってしまう 眠っていたわけでもないのに あなたはわたしと太陽のあいだにたつので そうか、いつも ちょうどまぶしい 夜になっても愛は 草野春心/作 夜になっても 愛はきみの胸にあった 海のむこうでさびしくともる うすぐらい光のように いま、雨は 何処にも降っていない ただそんな予感だけが、 あたりをかなしく濡らしている 獣たちが息をひそめ 音楽はピアノのなかで眠る 穏やかな栗色の巻き毛につつまれ まちがいなくきみのものだった 夜になっても 愛は ミラクル 日疋士郎/作 どこかのしんやのスーパーからきこえてくる でんわごしのあかるいこえ がさがさにあれたこころにしみとおって またね といってきったあと ふしぎなことに りょうあしはだいちふみしめて しっかりらくにたっていて めはあかるくやみをすかして まっすぐまえをみつめていて あめあがりでうすくけぶるみちは みずをふくんでひかってみえて あるとはしらなかったしんの おくのおくのほうから しずかにやわらかく びしょうがのぼってきて ……せかいは いきてる。 |