作者名 | 作品の分類 | ページ数 | 書籍サイズ | 定価(税込・円) |
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イジェイン | 小説 | 305 | A5 | 2,200 |
ISBN |
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978-4-903447-77-3 |
著者コメント |
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創作集の題名を「弟のノート集」に決定した。ノートの概念は体の構造をすべて表す多義の意味を持っている。文学の機能は自分の記号学として、読んだ人に新鮮な隠喩と直喩としてメッセージを伝達すると前提される時、私はあえて隠喩を選択した。ジェームズ・ジョイスやカフカが今まで私たちの唇に広く知られる理由がまさに隠喩にあったのがでないか……。 「弟」は最も親近感のある代名詞だ。「弟」は即ち故郷であり、夢であり、私分身でもある。 したがって私の精神世界の「弟」とは即ち隠喩だ。「ノート」とは私の中で所謂アリズムの比喩として見ても良い。 私は故郷を田舎に置いた。そちらで育ってそちらでまた夢を育てた。その夢の実現が作家だった。 今、私が育った故郷のすべてを小説にした。 「弟のノート集」は私たちの人生の伝統であり、消えた追憶の再生の話法だといえる。 この本を読んだ方々にとって、少しの間、私が「弟」であり、ここに登場するすべては「弟」の所有物だった。 普段、私を大切にして愛してくださった方々に私の想像力と私が持っている意識の隅々を示した。大変恥ずかしい気持ちだ。 |
目次 |
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1 入隊の前日 2 天使の足の爪 3 イヤリングと鹿 4 黄色の版画 5 失郷の魂 6 金歯と禁止区域 7 母の故郷 8 愛の練習 9 再び取り戻した遺産 10 サイゴン外信 11 カインとアベル 12 いや、こんなことが 13 木陰のきのこ 14 お兄さんと故郷 |