日置の源流

- 備中足守藩吉田家弓術文書 -




データ

著者・編者名 作品の分類 ページ数
岡山大学弓道部OB会/編 弓道 446

書籍サイズ 定価(税込) ISBN
A5 3,780 978-4-901351-77-5




書評(山陽新聞、2006年2月16日)



概要
古今第一級、日置流弓術の奥義書。

近世武芸関係の伝書類は散逸してしまう事が多く、たまに古書店に顔を出す事もあるが、関連文書から引き離されて、いわば丸裸の状態でバラバラに世に出ることが多い。したがって、師範家の伝書が伝承されて来たその土地に歴史的背景をたっぷりと持ちながら、丸々残されているのは稀有の幸運といわなければなるまい。まして足守藩吉田家の祖・吉田源五兵衛経方は、日置流印西派唯授一人を受けており、日置流正脈の伝書である事が判明してみると、その史料価値も大変高いものといえる。

その伝書数は計八十二点に及ぶが、なかでも弓術関係の内容は、目録・講釈・問答・系図・教歌など、弓の技術から作法・歴史とまことに多彩となっている。

吉田源五兵衛経方が、足守藩主木下利當(鎗術の達人で木下流又は淡路流と称す鎗の流祖)に「客分」として召出されたのは承応二年(一六五三)である。私達は今、三百年を越えるタイムカプセルを開けようとしているのである。足守文庫から「吉田家弓術文書」の全部を写真に撮るため借出して、伝書の現物を一堂に並べたとき、立会いの人々の間に異様な興奮が渦巻いた事を報告しておこう。

……

これまで他姓に向けた伝書が単発的に公表された事はあるものの、日置流の唯授一人の宗家伝書類が表に出てきた事はない。第一級の弓術史料群であると信じるだけに、弓を志す人々に広く研究参照されることを願っており、興味のある方はぜひこの史料を活用して頂きたく紹介する次第である。




目次
第一部 解説の部

T 備中足守藩吉田家弓術文書
  一、はじめに
  二、編纂の経過
  三、備中足守藩について
  四、文書の背景
     日置流印西派系譜
  五、備中足守藩吉田家弓術文書目録

U 解説
  一、吉田葛巻系図と弓法吉田流之系図について
    吉田葛巻関係系譜
  二、的之書について
  三、因射法可知次第について
  四、即考射法書について
  五、指南要法について
  六、独楽亭記について
  七、弓法難問答并弓歌之巻について
  八、日置流弓目録について
  九、日置流六十ヶ条目録弁書について
  十、日置流弓印可目録・秘歌之巻・無言歌 段々について

第二部 翻刻の部
  一、 弓法吉田流之系図
  二、 吉田葛巻系図 (読み下し文)
  三、 的之書
  四、 因射法可知次第
  五、 即考射法書
  六、 指南要法 (読み下し文)
  七、 独楽亭記 (読み下し文)
  八、 弓法難問答并弓歌之巻
  九、 日置流弓目録
  十、 日置流六十ヶ条目録弁書
  十一、日置流弓印可目録・秘歌之巻・無言歌 段々


あとがき

参考及び参照資料


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