企業戦士たちの時代



データ

作者名 作品の分類 ページ数 書籍サイズ 定価(税込・円)
河清真実 小説 268 A5 2,750

ISBN
978-4-903447-55-1




概要
河清真実著の第11作。

バブルが弾ける迄の時代、サラリーマンたちは、繁栄の真っ只中にあり、企業に己のエネルギーを自由奔放に投入し、企業の不滅の繁栄を信じて働く生活そのものを、自信を持って謳歌していた。それは、まさに、フェアな戦いであり、潔く負け、潔く勝利を祝し、迷うことなく次の戦いに挑んでいた。そんな中にも行き過ぎはあり、戦士たちの心身の限界を超えて戦い過ぎるケースあり、勝利の繁栄に甘んじ過ぎて戦いの場を遊びの場と混同してしまうケースありで、既にそこには、バブル崩壊後の厳しい時代を予測させるものがあった。

作品「気違いグループ」は、前者を映したものであり、作品「香港の街」は、後者を映したものである。作品「カリフォルニアでの出会い」は、その中間にあり、まだまだこれから日本が繁栄していく予兆を感じさせるものがある。いずれも、企業倫理が地に落ち、サラリーマン一人一人を人間として尊重する風習が失われ、企業環境の中に夢溢れる目標が持てなくなった現代人の世界と比べると、明るく夢多き良き時代であった、と評することも出来る。そういう郷愁ともなってしまった企業戦士たちの良き時代の再来を期して上梓したのが、当書籍である。

目次
気違いグループ
 第一章 脱出への布石
 第二章 気違いの実像
 第三章 グループ存続を賭けたイベント
 第四章 グループとの訣別

カリフォルニアでの出会い
 第一章 元・上司と部下
 第二章 ハプニング多き一日
 第三章 淡雪の如き国
 第四章 飛行場での一時

香港の街
 第一章 出張前の経緯
 第二章 香港到着
 第三章 香港支店訪問
 第四章 商社の接待常識
 第五章 チャーター船接待
 第六章 偽物ショッピングの街・香港


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