《国語教育叢書1》

動態としての国語教室

‐ 中等国語科教育・教材分析と授業実践 ‐




データ

編者名 作品の分類 ページ数
白瀬浩司 教科教育学 359

ISBN 書籍サイズ 定価(税込・円)
978-4-86420-216-9 A5 3,780




概要
国語嫌いの生徒たちまで、小説の内容をめぐって語り始めてしまう「現代文」の授業とは?


現代作家の作品(自主教材)を用いた中等国語科「現代文」の授業を中心にまとめた教育実践論文集です。

塾・予備校を皮切りに国語科教員としてのキャリアをスタートさせた著者が、中学校・高等学校の現場へと身を移しての悪戦苦闘の足跡(そくせき)をつづっていきます。

やがて勉強嫌いの生徒たちまでもが教材(作品)にハマって、休み時間に議論し、感想文や作文で自分なりの意見表明に至る姿を書きとどめており、それらの中には「本当に国語嫌いなの?」と思わされるような、鋭い指摘も多く見受けられるのでした。

《「他者との関係性」と「個体(生命)の尊厳の発見」》を授業テーマとして、国語教室を「《読み》のたちあがる空間」へ変えたいという著者の想いが、授業のみならず、学級日誌や学級通信・教科通信の取り組みからも伝わってくるはずです。

どこから読もうと読者の自由なのですが、(発表された論文の)時系列にしたがって著者の足跡をたどるには、第二部から第五部まで読み進め、最後に第一部へと戻るのがオススメでしょう。



目次

第一部 生徒たちの《現実》と切り結ぶために

第一章 心の《皮むき》のために
     ・山田詠美『賢者の皮むき』の授業
第二章 恋人という名の他者
     ・岩川隆『有楽町心中』の授業
第三章 選択肢としての《生》
     ・重松清『舞姫通信』の授業
第四章 希望の在処(ありか)
     ・村上龍『希望の国のエクソダス』の授業
第五章 あらたな《現実》へ向かって
     ・鷺沢萠『卒業』の授業

第二部 私の原点

第一章 私の原点
第二章 仲間たちの《読み》を自分の視野に入れるということ
     ・向田邦子『字のない葉書』の授業

第三部 作品の読解を表現へ繋ぐ(Ⅰ)

第一章 かつおきんや『鈴』の続編を書く
第二章 芥川龍之介『羅生門』の続編を書く
第三章 生徒たちが語り出す教室
     ・安部公房『赤い繭』の授業
第四章 饒舌に《書く》
     ・山田詠美『風葬の教室』の授業

第四部 作品の読解を表現へ繋ぐ(Ⅱ)

第一章 鎌田敏夫『会いたい』の授業
第二章 現代の歌物語を書く
     ・鎌田敏夫『会いたい』の授業(二)
第三章 公開授業・鎌田敏夫『会いたい』を《読む》
     ・愛知県第三回授業改革フェスティバル

第五部 私の指標

第一章 《読み》のたちあがる場をめざして
     ・清水義範『トンネル』の授業
第二章 心の空腹を満たすもの
     ・山田詠美『蟬』の授業
第三章 意図せざる善意/意図せざる悪意
     ・鷺沢萠『ほおずきの花束』の授業
第四章 日誌や通信を《読み》《書き》の交流場へ
     ・学級日誌と学級通信・教科通信の試み

あとがき



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