教育改革ブックレット

「学ぶ力」を奪う教育

‐ その回復に何が必要か ‐




データ

編者名 作品の分類 ページ数
武田忠 教育学 79

ISBN 書籍サイズ 定価(税込・円)
978-4-86420-174-2 B6 1,296




概要
著者は武田忠(宮城教育大学名誉教授)氏。

「今まで、はっきりいって、なにも考えていなかった私が、初めて深く考え、問わなければならないことを知った。」

「宮教大に入ってからいくつかの教育学の授業を受けたが、日本の教育が抱えている問題を自分の問題として捉えたのはこの授業が初めてだった。」

「この授業に出る度に、いままで何の疑問も持たずに当たり前だと思っていたことが、次々と単なる虚像を捉えていたに過ぎないことが暴かれてくる。なんだかこの頃は、この授業を聞くのが不快、というよりも恐ろしいと思うようになった。」

・・・このような学生たちの言葉が如実に示すように、著者は眠っている学生一人ひとりの思考力を目覚まし、彼らがいつか「自ら考える真の教師」となるべく日々教壇に立っている。文字通り、教育者を育成する「教育のプロ」である。

本書は、そうした真の教育者を育成すべく尽力している著者による、30年に及ぶ研究成果を凝縮させたエッセンスとも言うべき『ブックレット』(小冊子)である。

何が子どもたちの「学ぶ力」を奪うのか? 原因は何なのか? どうしたらそこから回復することができるのか?  真の『理解』とは何か? 何が必要なのか? その先にあるのは、子供たちだけでなく、教師自らもが成長して いく、いわば創造性と理解力をもたらす【進化する教育】である。

最前線となる学校教育の現場のみならず、家庭での学習にも深い示唆を与える一冊。



目次
序章 なにが「学ぶ力」を奪っているか

第1章 大学生、教師に見る「学ぶ力」の喪失
  1.大学生に見る「学ぶ力」の喪失とその回復のための苦しみ
  2.教師に見る「学ぶ力」の喪失と授業の「問い直し」の自覚

第2章 なにが「学ぶ力」を奪っているのか
  1.教材の「絶対視」に基礎をおく学校教育
  2.教材の「絶対視」が招く「学ぶ力」の喪失

第3章 「学ぶ力」を奪う授業の実態
  1.「確認」は学習のゴールではない
  2.「確認」中心の授業で教材を読み取れるのか
    ‐「さけが大きくなるまで」でなにが「わからない」か
  3.「確認」から教材の本質理解に迫れるのか
    ‐「道具を使う動物たち」の学習課題はこれでいいのか
  4.教材の誤りになぜ気づけないのか
    ‐「たんぽぽのちえ」のどこが誤っているか
  5.なぜ「吟味」が欠如したのか
    ‐「名月や」の解説文の矛盾に教科書編集者さえも気づけないのか
  6.なぜ「確認」の読み取りでも誤ってしまうのか
    ‐「ごんぎつね」の根拠のない読み誤りがなぜ起こったのか

第4章 「学ぶ力」の回復になにが必要か
    ‐教材の「絶対視」をどう乗り越えるか
  1.「真実の外在性」から「真実の内在化」への転換の必要性
  2.「自問自答」による自己理解の「吟味」
  3.確かな理解のための教材研究の論理の追究
  4.四つの「問い」と「吟味」からの理解の追究
  5.理解を深めるために配慮すべき課題
    (1)理解の自己「吟味」の検討
    (2)「わからなさ」への対応の検討
    (3)教材内容と自己理解の適切性の検討

参考文献




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