著者・編者名 | 作品の分類 | ページ数 |
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木下 崇 | 英語 | 219 |
書籍サイズ | 定価(税込) | ISBN |
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A5 | 2,200 | 978-4-86420-152-0 |
概要 |
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私は、何年も何年も、英語が日本語を読むように前から読めないかと考えてきた。先に「超解英語 虎の巻」という冊子を上梓したところ反応が良かったので、もっと人類の言葉の根源に遡って英語というものを考えてみようかと思い立ち、この冊子を書くことにした。 実は、私は、20年以上も前、英語は文法じゃない、理屈だと思い、簡単な本を書いていた。その本の題名が「言葉は目で覚えよう」で、今次、この本を叩き台として、英語を前から日本語「論理」でつないで解釈する事にした訳だ。実は、この方法が、私が最近英語と中国語を解釈するのに使っている。そうするとどういう事か、60才を越えた、この私の英語や中国語が長足に進歩し始めた。50年努力してもできなかった事が嘘のようだ。裏から言うと、文法を覚えて、それを、その言葉に当てはめよう、という考え方が間違っていたことが完全に証明された。文法とは、点数稼ぎの道具に過ぎなかった。 |
著者コメント |
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私は、30年前から、英文を読んだら、読んだ分だけ理解できる読み下し法はないかと考えてきた。米国人は、現にそうやっているじゃないか。折りに触れ、時々考えてみたが出来なかった。文法で言うSVOとSOVの構造が簡単に融合しあえる筈はないのだ。 それが、日本語講師として中国へ行ったときに閃いた。「在上海」というのは、「在るのは、上海」、つまり「場所として在るのは、上海」と捉えれば、眠っていても、「在上海」は「場所は、上海で」と訳せるのだ。 同じように英語も訳せないか。「in Kyoto」は、「場所は、京都で」とすればできる。ここから、英語の前から『1対1』の解釈法を編み出した。文法では、英語と日本語の構造の違いは、「OV」か「VO」かの違いだとしてきた。だが、日本人は日本語を、英語の語順で「食べた、ご飯を」としては分かるが、日本語の語順で「をご飯、食べた」としては絶対に分からない。 日英間の根本的な構造の違いは、「OV」か「VO」の違いではなかったのだ。で、英語を日本語の語順に焼き直す方法は、「場所は、‥‥で」とする「呼応表現」にあることが分かった。 これが分かれば、英語は日本語と同じように一文字ずつ面白いように読んでいける。頑張ってみよう。 |
目次 |
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1章 これは基本語だよ 1 物は絵にして 2 これ・あれ・わたし・あなた 3 動作は、目で追う感じで 4 ある・いる・する 5 歌ったり・踊ったり 6 それが、どちらへ・それは、どこで 7 赤い・青い・速い・遅い 8 そして・しかし・または 2章 名前をたくさん覚えてね 1 ものの質的変化 2 私のもの・あなたのもの 3 いくつか・1つでも 4 それ・みな・ほか 5 いつ・どこで・誰が 6 家の中で 7 人間・生き物 8 食品・日常生活 9 戸外で 3章 「誰が−どうする−何に」だよ 1 する・した、「育つ/育てる」の区別 2 している/されている、する/してもらう 3 なる・到達する・進んでいく・くるっと変る 4 遠ざかる・近づく・持ってくる・持っていく 5 押し出す・手をかける・引き止める・手放す 6 置く・残していく、楽しんでする・努力してする 7 やってみる、進んでする、呼びとめる・してと頼む 8 見たり・聞いたり 9 笑ったり・怒ったり 10 さあ出発だ・到着だ 11 乗物に乗って 12 押したり・引いたり 13 読み・書き 14 掃除・洗濯 15 物の受渡し 16 天気はどうかな 4章 もっと詳しく説明してね 1 説明の仕方(前から・後から) 2 大変・あまり・しすぎる 3 そのような・そのように・まさに 4 みんな・お互に・各自 5 朝早く・夜遅く、来週の今日 6 5才・幅3メートル、何か冷たい〜 7 駅から近い、となりの席 8 太った・やせた 9 自由・間違った 5章 その状況も説明してね 1 動作と連動しているか 2 どちらへ・どちらから 3 点・内・面 4 内外・上下 5 遠近・縦横・貫通・近辺 6 前後・間・対抗 7 手段・方法・状態 8 原因・目的・結果 6章 表現を豊かに 1 言葉の言い切りに情緒を 2 断定と許容 3 それは、いいことだ−それとは 4 私は思う−どんなことを 7章 言葉から言葉を連想しよう 1 言葉の分解と意味調べ 2 言葉の拡大(接頭語・接尾語) 後書き |